なんちゃって自然農のススメ~森と共に生きる~

獣害

鹿や猪に畑を荒らされる話、ここ数年で増えましたね。
うちのあたりも、この10年ほどでかなり増えました。
電柵をしたり、赤いテープを張ったり
人間が檻の中で作業をしている風景が見られるようになりました。

ハンターもいるんですけど、高齢だったり専業のハンターではなかったり
そんなに頻繁に害獣駆除はできません。
駆除を頼まれても、経費を出してもらえるわけでなく
鹿肉、猪肉が報酬になると、ハンターの奥さんがぼやいてました。
捕れなかったら無報酬。経費は自腹ってやつです。

シカとイノシシ

獣害の筆頭は、シカとイノシシでしょう。

我が家で経験したシカの害は、
田植え直後の田んぼに入られて、植えたばかりの苗を食べられたことがあります。
根っこは生きていたので、再度芽を出してくれましたが、稲刈りの時に
笑えるほど丈の低い稲になっていました。
去年は、ボンタンの木の皮を食べられてしまって、この春にいっぱい花を咲かせたけれど
花が終わったら、一気に枯れてしまいました。

猪は、稲刈り目前の田んぼを荒らしてくれます。
倒された稲は、穂が泥まみれになって
米が臭くなることも。。。

猪に遭遇することは少ないけど、
鹿にはよく出会います。
夜間、自宅近辺の道路を車で通ると
道の真ん中に堂々と立ってるのとか
繫みから飛び出してくるのとか
わきの田んぼを並走するように走ってるのとか

立派な角のあるコからバンビちゃんまで
珍しくはないのだけど、
出会うとやっぱり、驚きます。
万が一、衝突したら
私の軽自動車なんかひとたまりもないので
夜間はゆっくり周囲を警戒しながら通ります。

ヴェルデの庭に鹿が侵入することはないのですが(立地的なものだと思う)
猪が来て、荒らしたような痕跡は多々あります。

みごとに耕されているけど、ここは通路部分。
畝を作らないつもりのエリアをがっつり掘り起こされていて
しかもきれいな円形なので、このまま花壇にでもしようかとしばし悩みました。

ここは、一応、花を植えたエリア。
草刈りが追い付かず、夏の雑草「メヒシバ」が伸びていたんですが
帝王貝細工(ヘリクリサム)や宿根ガザニアを植えていました。
根元を見事に掘られていたので花たちは終了でした。

実は、こっちのほうが後始末が大変でした
雑草の上に掘り起こされた土と一緒に抜かれた(?)雑草がのっかってて
穴を埋めようにも、掘り出すだけでなく押し込む分もあるのか
出ている土の量じゃ足りない。
しかたがないので、適当に埋め戻して
秋ごろに畝の立て直しをすることにしました。

この二つの写真、どちらも同じ日だったんです。
去年の7月頃。
梅雨の晴れ間だったか、梅雨明けしていたのかわからないけど
そろそろ要注意の季節でしょうかねぇ・・・

アナグマ

「もふもふちゃん」とわたしは呼んでいます。
毛がもこもこしていて、あたたかくて気持ちよさそうなんですよね。
実際に触ったことはありませんが。

アナグマってもっと熊っぽいものだと思ってました。
自宅近辺で出会うのは、タヌキだと思ってたんですが
全体像をちゃんと見れた時、
「タヌキじゃないなぁ~」と気づいたんですよね。
タヌキにも出会っているとは思います。…多分(笑)
でも、うちによく遊びに(?)来るのは、アナグマでした。
イタチ科だそうで、イタチとかカワウソとかみたいな胴長のシルエット。

雑食で、虫や小動物の他、果実なども食べるということで
うちには、熟して落下した果実を食べに来ていることが多いです。

見かけても追い払わないからか
最近は見つかったと気づいても逃げないんですよねぇ~~

モグラ

春先から活発に活動しだす「もぐちゃん」
冬は土手のほうで過ごして、あたたかくなると畑のほうに移動してくるとか来ないとか

地面の下を縦横無尽に掘りまくってくれるもぐちゃんたち。
かざぐるまを挿してみたり、もぐらトンネル見つけたらかかとでつぶして回ったり
あれこれやってみるけど、いたちごっこ・・・もぐらごっこ!?

花が育たないとか枯れるなぁって場所は
たいていが、その下にもぐらトンネルがあって空洞になってたりします。

もぐらが掘って回ったために
せっかく作った通路(人間用)もぼこぼこになっちゃって
手押しの芝刈り機が使いにくくなってしまいました。

殺してしまうような駆除はしたくないので
来ないようになってくれる方法がないか模索中

無理かなぁ~~~~

カラス

向かい側にある『烏の森』
元々は、ヴェルデの庭とつながった山だったようです。
30年程前に、広域農道が通って分断されました。

そしてこの森で、カラスが子育てをしています。
しばらくは鳴き声だけが聞こえます。
でもね、恐竜か怪獣か?みたいな、『ギャースギャース』って声で
かなり不気味です(笑)

6月に入って、巣立ちの季節なのか
若いカラスと親カラスがよく飛んでくるようになりました。
同じところをぐるぐる旋回したり
先日は、帰宅したら、家の屋根の上や庭木の上に一家勢ぞろい!?
って感じでたくさん来てました。

まぁ、私も親ですからね
子育てをする気持ち、子の巣立ちを心配しながら見守る気持ち
よくわかります。
そんな感じで暖かく見守っていたら

やられました!!

初めて植えたズッキーニ
やっと受粉に成功して順調に育っていた1本が
無残な姿になっていました~~~~!!

他にも、ミニトマトが不自然な落ち方していたり
ガザニアの花が摘み取られて離れたところに落ちていたり
怪しい現象はおまえらかぁ!?

やっぱり真剣に対策を考えないといけないのでしょうか・・・

このズッキーニはきれいなところだけ調理していただきました♪

ヘビ ムカデ

ヘビも普通に生息しています。
でも、用心深い生き物なので遭遇することはあまりありません。
草ぼうぼうになってしまっていたとしても、
人間が接近する気配には気づくはず・・・と、私は思って
ガンガン草刈りします。

以前、草を取っていたら、なんとなく気配を感じて、その方向をみたら
ヘビが通過していくところでした。
距離もあったので、見送ったのですが
しばらくしたら、戻ってきて最初に出てきた方向に消えていきました。

なんのお出かけだったんでしょうか?謎です。

ムカデは家の中でも外でも遭遇します。
基本的に、家の中では駆除。外では見守りです。

ムカデは本来、屋外で落ち葉の下などにいる生き物。
なので、外はムカデのテリトリー。という認識です。

引っ越してきた時に、この家はムカデが多いって近所の人達に言われていたので
警戒していたんですけどね

予想していたほどは出ないんです。

もともとムカデの遭遇率高めの私。
実家では独身時代も、出産里帰り中も嚙まれました。
初めてひとり暮らしをした家も古い家だったので寝込みを襲われました。
その時は噛まれなかったけど。
ここの前の家も、集合住宅だったけどよく出会いました。

だから、この家でも室内でのムカデ出現率は
普通・・・

どうやら、以前住んでいた奥さんが
都会育ちのお嬢さんだったらしく(すでに後期高齢者ですが)
虫が大嫌いで、大騒ぎしていたらしいです(義母談)

ムカデも小さいイッスンムカデっていうやつ(?)がよく出てきて
私は寝ている間に噛まれて、気づかずつぶしてて(!?)
目が覚めたら痛みだけが残ってたことがあります。
「よくわかんないけど、痛みはムカデに噛まれた痛みなのよね~」って
噛まれた時の対処法で処置しました。
娘もこれに噛まれたことがあって、椅子の上にいることに気づかず噛まれました。
『火が付いたように泣く』という表現通りに泣きました。
ムカデに噛まれると、火傷のようなヒリヒリする痛みなので、
まさに『火が付いたように』という表現ぴったりなんですよね。

噛まれた時の処置は
まず、熱いお湯で患部を洗い流します。
ほんとに火傷したらいけないので、熱湯はやめてくださいね。
シャワーでしばらく流してください。

ムカデは毒を注入するというより、塗り付けるという感じだそうです。
だから、まずは表面を洗い流す。
まちがっても、毒を吸い出そうとして幹部に口をつけてはいけません。

洗い流してから、薬を塗ってくださいね。
しばらくはヒリヒリしてますが、酷く腫れることは避けられると思います。
心配な場合は、病院に行ってくださいね。

共に生きる

田舎暮らしは、様々ないのちとの共存です。

害獣と言われるシカやイノシシも以前はこんなに人間のエリアに出てくることはありませんでした。
ヒトが彼らのエリアを侵食しているからかもしれません。
ハンターたちの高齢化で、共存のバランスを保っていたかもしれない狩猟が減って
動物が増え、山の中が食糧難になっているのかも?
放置された竹林、森林が増え、手入れされないから健全な森にならなくて食糧難なのかも?

ここでは新参者の私。
人間のコミュニティだけでなく、多様ないきものたちのコミュニティ(?)でも新参者。
互いのいのちを尊びながらここで共に生きていきたいと思います。

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