すもももももも

すもも(李)

夫の実家にスモモの古木があります。
昔、一度倒れたらしいのですが、倒れても生き続けて、毎年たくさんの実をつけてくれます。

花は2月頃、梅の花のあとくらいに咲きます。
山梨のスモモ農家の方からは、もう少しあとに咲くと驚かれましたが。
水蜜桃とかは、アーモンドの花みたいなピンク色の花が咲きますが、
スモモは白い花。
リンゴや梨の花と似てるなぁって思います。

実の付き方は、サクランボみたいに軸の先にハート型に似た先の尖った実をつけます。
収穫期は梅の2週間後くらい。

収穫段階では、未熟な青っぽい実も取ってしまいます。
色の感じが、すももキャンディみたいですよね。
知ってます? 
大玉の飴で、半透明なんだけど一部だけピンクの線が縦に入っている甘酸っぱい飴ちゃん♪


完熟すると皮も実も赤ワイン色になって、手で皮が剥けます。
桃より酸味が強いイメージだけど、完熟したものは甘くて美味しいですよ。
娘の大好物です。

李ジャム

大量にあるので、生食じゃ追い付けなくて傷ませてしまうので加工します。

スモモ300gにきび砂糖90gが目安。
今回は、1.3kgくらいだったので350gの砂糖を使いました。

スモモの皮を剥いお鍋に入れていきます。
完熟も未熟も混ざっててOKです。
未熟が多いと酸味が強くなるのでできるだけ完熟多めがおすすめです。

砂糖を加えて火にかけます。
水分が出てくるまで焦げないように混ぜながら煮てください。
水分が出てきたら実が柔らかくなるまで、時々かき混ぜながら見まもります。

今回、この段階で電話がかかってきて鍋の側を離れてしまったら、
沸騰して吹きこぼしてしまいました('◇')ゞ
お砂糖が入った液体がこぼれたので、コンロはべとべと
とりあえず煮続けたので、飴のような匂いもしてました(笑)

吹きこぼれで、アクが全部こぼれたので
アク取りしなくて済んだのと
ついでにコンロの掃除ができたことはラッキーだったかな…と前向きに♪

スモモの水分だけでこんな感じです。
写真じゃわかりにくいけど、かなり水分が出てたぷたぷしてるんですよ。

ここからは、木べらでつぶしながらこげないようにかき混ぜます。
煮崩れてきたら、種を取り除きます。

種を取るのが一苦労なんですよね~
ザルなどを使って分けると早いのですが、あとが大変です。
今回は、今までより少量だったので(いつもは寸胴鍋いっぱいだった)
スプーンで一個ずつすくって、へらで崩しながら種だけ残して取りました。

種取り除くの面倒だったら、食べる時に取っちゃうことにして
そのまま煮るのも手ですよ(笑)

ジャムのとろみって、
『木べらで一文字が書けるくらい』とか言いますけど
すももって水分が多いので、なかなかそこまで煮詰まりません。
強火にしたり、お鍋を放置すると、
こげちゃって、酸味に苦味も加わった『大人味』(笑)になってしまうので
忍耐の時間です(-_-;)

ジャムの仕上がり具合は、お好みでいいと思いますが
冷めたら固くなるので、すこしゆるめのところで火を止めるのがいいと思います。
何度も、冷蔵庫に入れたら飴のようになってしまうという失敗をしました。。。

きれいな赤いジャムのできあがり。
プレーンヨーグルトに添えるには酸味がやや強めなので
お子様にはシロップなどを足してあげると食べやすいかもしれません。

李のコンポート

ジャムより手軽なのはコンポート。
水と砂糖と白ワインで煮るだけです。

すもも500gくらい 水500cc 白ワイン200cc きび砂糖60g
今回はかなりざっくりと作りました。
白ワインを入れてから、お鍋の中のすももがひたひたに浸かるくらいまで
お水を足したので、たぶん500ccくらいです。
すももも、ジャム作った時の半分くらいだったので500gくらいかなぁって感じ。

皮を剥いたすももを鍋に入れて最初は強火で煮立たせます。
今回はつぶさないようにね。
びわのコンポートの時と同じように、先にシロップだけ煮立たせて
アルコールを飛ばしておいてもいいでしょう。

アクが浮いてくるので、すくいます。
吹きこぼすことでアク取りを省略しないでくださいね(笑)
アクを取ったら、弱火で5分くらい煮ます。

火を止めて、粗熱がとれるのを待ちます。
保存容器は、煮沸消毒した瓶がいいとは思いますが
わたしはタッパーで冷蔵保存します。

シロップもきれいな赤い色になってますね。
炭酸割にしても美味しいですよ♪

すももの種類

木がめちゃめちゃ古いので、正式な品種は不明ですが
「ソルダム」か「いぐり」じゃないかなぁと思います。

「ソルダム」は明治時代後期から大正時代初期頃にアメリカから輸入された品種だそうです。
栽培しやすいから、日本では「大石早生」に次ぐ生産量らしいです。
「いぐり」は鹿児島の、特に奄美大島で主に生産されている小さなすもも。
台湾原産の品種だそうで、あまり甘くないとか… うちのは甘いから違うかな?

記事タイトルに「すもももももも」とつけましたが
桃はバラ科モモ属。すももはバラ科サクラ属という別のものらしいです。
実の付き方が桃と違ってサクランボみたいな…というのも
あながち間違っていないのかも?
ちなみにネクタリンは桃だそうです。

種類は80種類ほどあって、大きさも果肉の色も様々。
実は「プルーン」もすももの一種。「西洋すもも」になるそうです。
生食用で出回っているのは「日本すもも」。
ルーツは中国らしいのですが、ソルダムはアメリカで品種改良された「日本すもも」だそうです。

なんかややこしい家系見てるみたいですね(笑)

地元で出回っているすももは
ピンポン玉サイズのものが多く、青く固い実が店頭にならんでいます。
うちは家にあるので買うことはないのですが
青い状態で手に入ったなら、常温に置いておくと追熟して赤く柔らかくなります。
熟してきたら冷蔵保存がおすすめです。

山梨県のすもも生産者の方とお会いする機会がありました。
「太陽」や「貴陽」という大きなすももを作っているということで
食べ方、保存の仕方をお聞きしました。

食べ方は、桃のカットと同じで
外側から中心に向かってナイフを入れて、くし形に切り取ります。
皮も食べられるようですが、私は皮は苦手でした。。。
果肉は濃い黄色~オレンジ色ぐらいの色で、甘くておいしかったです。
うちの一口サイズのすももとは違って食べ応えもありました(笑)

保存の仕方は、くし形にスライスして冷凍しておくといいと教えてもらいました。
・・・が、こちらではなかなか手に入らないし、その時も冷凍保存するほどの量ではなく
生食でおいしくいただきました♪

生協などを通して購入は可能ですが、少々お高めのお値段なので
我が家では、手が届きません(泣)

初夏のさわやかな果実。
年中でまわることもない、季節を感じさせてくれる果物です。
手に入ったら、是非楽しく味わってくださいね♪

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